会社に入ると、社外の方からはその会社の社員として見られます。
その会社の社員という肩書きがなければどうでしょう?
勤めている会社で成果をいくらあげて、社内でいくら評価されても、それが社会で通用しなければ価値がありません。
自分を客観視してみて、現状を把握しないと、進むべき道を描けません。
その会社でしか通用しない人間になってしまうと、人生100年時代の到来に対応できなくなってしまいます。
市場価値を高めていかないといけません。
そのためには、まず自分の今の市場価値を知ること。
そこで私は、これまでの成果を言語化して、常に自分の過去と現状を振り返り、自分自身のキャリア構築のPDCAを回していけるように意識しています。
1.キャリアの棚卸し
キャリアの棚卸しとは、「仕事の経験を振り返り、習得したスキルなどを言語化すること」です。
2.言語化するもの
「テクニカルスキル」、「ポータブルスキル」、「興味・関心」の3点を言語化しましょう。
以下、3点について説明します。
2-1テクニカルスキル
特定の業界や職種で必要とされる能力のことです。
つまり、「〇〇経験~年」の〇〇に入るもの。
例:営業・経理・財務・フロントエンドエンジニア・Webデザイン
2-2ポータブルスキル
特定の業種・職種・時代背景にとらわれない能力のことです。
つまり、「~年以上の経験」など明確に言い切ることのできないもの。
例:営業力・交渉力・傾聴力・仕切り力
2-3興味関心
スキルや知識とは関係がない、根底にある価値観のことです。
例:人と関わることが好き・細かい作業が好き
3.言語化の方法
(1)テクニカルスキル、ポータブルスキルを書き出す
それぞれのスキルを洗い出してください。
このときのコツは、テクニカルスキル→ポータブルスキルの順に振り返りましょう。
ポータブルスキルに関しては、自分で自信が持てるかどうかが重要になるので、同僚や上司といった周囲に聞いてみることもありです。
(2)興味・関心を書き出す
興味・関心は、「好き・嫌い」「得意・不得意」に分けて書き出しましょう。
スキルとは切り離して考えてみるといいです。
(3)スキルと、興味・関心のつながりを考える
書き出したスキルと、ご自身の興味・関心のつながりを考えてみましょう。
つながりから、今後伸ばしたいスキル、深めたいスキルが見えてくるかもしれません。
例えば、「人と関わることが好きだから、今後も傾聴力を深めたい」「思考することが得意だから、今後は思考力だけでなく、言語化する力を身につけよう」などのように考えましょう。
4.まとめ
以上を踏まえて、自分は何ができるのか、何を大事にしているのかが明確になります。
これらを踏まえて、今後何がしたいのか考えてみましょう。
過去から現在までを振り返り、未来に向けてどう進んでいくのか。現在地点が分からなければ、目標地点も分かりません。
自分を見つめ直し、市場価値を確認しましょう。