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【人事から就活生へ一言】企業研究や業界研究に時間をかけるな!)

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2月にもなり、あと1ヶ月もすれば3月で就活解禁ですね!

2020年卒の学生においても昨年と同様、
3月から企業説明会やエントリーが始まり、
6月から選考、試験や面接が始まるといったスケジュールですね。

私が2010年卒(※)なので、
私の時代と現在では大きく変化しているでしょう。。

でも実は、私、人事部で採用の事務局を去年やってました。
さぁ本題に入りましょう。
学生に言いたいこと。それは、「自分の基準を探そう」ということ。

就活の最大の問題は、学生が企業に関する情報を集めることばかりに終始して、本当に意味のある「基準」を探していないことです。

網羅的に情報を集めにかかっても、集めきれないし、情報収集が目的になってしまいます。
情報を集めるのって、その行為はハードルも低いので手を付けやすいけど、それに時間を取られてしまうし、やったつもりになってしまいます。
◯情報収集は適度に!
仕事をしている社会人でも陥りがちなことで、作業と思考を切り分けれずに、作業にばかり時間をかけてしまって、質の高いアウトプットを生むことができないケースがあります。
作業って、思考停止して進めることができるので楽なんです。手を付けやすいですし、何よりすぐに結果を出せてしまいます。
逆に「思考」するのは、少なからずモチベーションが必要になってきますし、余裕がないと手を付けにくいです。
この「思考」するとは、情報収集や資料作成といった「作業」ではありません。
「集めた情報を、どのように結論に結びつけるかといった意思を固めるプロセス」です。

もちろん、情報収集は大事です。
それがないと、「思考」する材料がありません。ただ、むやみやたらに集めてもキリがありません。
◯持つべきものは「選択肢」ではなく、「判断基準」
ビジネスにおいては、「意思決定」は、「選択肢」を切り捨てることとも言います。無駄に選択肢が多いと、ノイズとなってしまいます。
ちなみに、そうならないように、仕事を早く進めるコツは「仮説思考」することです。結論を裏付けるための情報収集に範囲をある程度絞ることで時間を短縮できます。

ただ、「選択肢」が多いから迷ってしまって決めれないというのは、実は間違いなんです。

決めれないのは、判断する「基準」が多いからなんです。
だから、「選択肢」を切り捨てられずに沢山ある状態に陥って、決めきれないのです。

例えば、取引先と食事をすることになって、店選びをすることになったとしましょう。
お店を選ぶ際に悩むこと。和食が良いのか洋食が良いのか。イタリアンも良いし、中華も良い、エスニックも良さそうだ。食事の内容だけでも沢山の選択肢があるし、それ以外にも会社からの距離やどの沿線か最寄駅はどこかといった場所、価格帯、人気があるのか、食べログの評価は何点なのか、個室があるのか、客層や雰囲気はどうなのか。
これら全ての選択肢を検討していくと時間ばかり消耗します。
選択肢が多いと決めれないようですが、ここで決めれないのは明確な判断基準や条件がないからです。
昼休みのサラリーマンがお店の多い中で店選びに時間かからないのは何故か。限られた休憩時間や予算で食事をとらないといけないからです。
つまり、明確な判断基準を持つことが大事なのです。
もっと言うと、判断基準に優先順位付けて、考えるということです。
◯就活における「基準」の見つけ方
今はどこもインターンしていますが、企業を知る機会は沢山あります。インターンっていくつも受けるのは無理でしょうし、1つか2つか選んで受けているのではないでしょうか。勿論選考の結果として、そうなったということもあるでしょう。
このときに、何故そこを選んだのか。
少なからず、興味関心があって志望したと思います。
当日を迎える前に、しっかり仮説を立ててください。そして、当日に検証をする。受けた後には、振り返りをする。
インターンを挙げましたが、説明会でも良いです。
とにかく「思考」してください。
この「思考」が自己分析にもつながります。
なので、あえて自己分析なんて、しなくて良いんです。「思考」の過程で、自分の価値観や何を大事にするのか、興味関心は何か、そこに触れることになります。
◯最後に
網羅的な情報収集は時間をあまりかけないようにとは言いました。
ただ、面接のステージに至った際、その会社のことはしっかり調べておきましょう。笑
面接官をしてて、面接を受ける会社のことを知らないまま臨む学生が多いこと…逆に言うと、会社のことを知ってるだけで差別化できることになります。
それから、個人的に就活は楽しむものだと思います。こんな少ない機会、楽しまないと!
※2010年卒とは。以下、Wikipedia抜粋。
2010年大学卒業者の就職率は前年卒を7.6%下回る60.8%まで減少し、1948年の調査開始以来最大の下げ幅を記録した。また、2010年大学卒業予定者だった人の2010年大学卒業者の就職率は前年卒を7.6%下回る60.8%まで減少し、1948年の調査開始以来最大の下げ幅を記録した。また、2010年大学卒業予定者だった人のうち、7人に1人以上(約14.3%)が就職留年を選択しており、大学院への進学率も1993年卒と並ぶ1.2%上昇した。うち、7人に1人以上(約14.3%)が就職留年を選択しており、大学院への進学率も1993年卒と並ぶ1.2%上昇した。

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