面接というのはマイナス要因があれば即ゲームオーバー、ミスしたら即死のファミコンの「スペランカー」。
この記事では、大企業の元人事が「落ちる面接3選」「受かる面接5選」について教えます。
私は大企業の人事で採用の事務局をしていました。
現在は採用から離れていますが、新卒採用数が500人を超えるような企業です。人気ランキングでも上位に位置するような企業で、多くの学生がエントリーします。
よって私自身も多くの学生を見てきました。
この記事では、「人事は何を考え、学生のどこを見ているのか」採用面接の裏側をご紹介いたします。
この記事を読む対象
- 大企業に就職を考えている学生
- 面接に不安を感じている学生
- 人事の考えていることや目線を知りたい学生
この記事で得られる情報
- 落ちる面接の特徴
- 受かる面接の特徴
- 面接の対策
- 大企業の人事は面接でどこを見ているのか
目次(押すと知りたい情報に飛びます)
落ちる面接
事前調査をしていない
「本当にうちに入社したいんですか?」と疑問を投げたくなるような学生が多いです。
入社してそこで働きたいという思いがあれば、事前に企業概要などの情報をインプットするはずです。これができていないと「うちの会社に興味関心がないんだな」という印象を人事は持ちます。
例えるなら、好きな子とデート当日の段取りを、前もって計画するのと同じです。
普通ならば相手が好きな子であれば、楽しい時間を提供しようと考えます。何も考えずにノープランなのは、その相手がどうでも良いと思っている、もしくはノープランでもいける熟練のどちらかです。
面接も同じです。何も準備しないのは、その会社をどうでも良いと思っているか、もしくは面接慣れしているか。ただ、いくら面接慣れしているとはいえ事前準備として調査はしましょう。
また、きつい言い方をすればそのような事前調査もできない人なんだと思われてしまいます。そんな人だったら、会社に入っても活躍を期待できそうにないですよね。
質問に対して回答ができていない
質問に対する回答がわかりにくい長い話はやめましょう。
冗長で結論がなかなか見えてこない話もダメです。
質問に対する回答を端的に伝えたうえで具体的な話を続けてくれると、面接官に内容が伝わります。
これは仕事においても同様です。質問に対する回答は、その中身も大事ですが、一緒に仕事をする際にコミュニケーションが取れるかという視点で見られていると思ってください。
マイナス要因がある
マイナス要因があれば、いくら素晴らしい経歴や能力を持っていたとしても、またどんな雄弁な回答をしたとしても、残念な印象が残ります。
つまり、面接というのは、マイナス要因があれば即ゲームオーバー、ミスしたら即死のファミコンの「スペランカー」です。
特に見た目は要注意です。
いくら自分の身なりは個性だと訴えても、大企業の面接の前ではマイナスにしかなりません。なぜなら、大企業の面接官は多くの学生を選別します。髪がボサボサ、服装にシワが目立つ、スーツが正しく着用できていない、ネクタイが汚いなど、見た目のマイナスは目立ちます。そして身だしなみすら整えることができないとみなされます。
大企業の面接において、見た目の個性はマイナスです。
自分の個性を主張するなら、能力や回答、経歴などで表現しましょう。そこで他の学生と差別化を図ってください。
ちなみに、緊張することはマイナス要因になりません。
緊張は誰でもします。逆に真剣に考えていることの表れだと受け止めます。
受かる面接
基本的には落ちる面接の逆を行けばいいです。
企業理念を踏まえた自身の動機を言葉にできる
事前に企業理念を把握しましょう。
他にも経営者がどんな人でどのような発信をしているのかも情報としてあれば、インプットしておいて損はありません。
その理念になぜ共感できるのかを、自身の考えや体験を交えながら自分の言葉で話すと、熱意が伝わります。
面接官の質問に的確に回答できる
面接官は限られた短い時間の中で学生から情報を引き出します。
アピールは大事ですが、面接官の質問にはまずシンプルに回答し、具体的な話に移るようにしましょう。
マイナス要因がなく、清潔である
人は見た目が9割。社会で生きる者であるなら、清潔感は必須です。
人の内面は見た目にも現れます。
会社で働く仲間として、「綺麗なジャイアン」と「普通のジャイアン」、あなたならどちらを採用しますか?
自信があるような雰囲気を出す
身だしなみも大事ですが、姿勢も大事です。
自信がないように見える学生よりも自信があるように見える学生の方が、印象は必ず良くなります。
自信があるように表現するには、以下を意識しましょう。
- 堂々と胸を張る
- ゆっくり丁寧に話す
一緒に働きたいと思わせる
結局はこの一言に尽きます。
面接官は多くの学生を見ていますが、一人一人の差をどこで見極めるか。それは、見た目を含めた面接中のその場の雰囲気です。
面接後にキーワードやエピソードは頭に残るんですが、その場の印象が1番頭に残ります。
その印象を与える方法ですが、その企業の求める人物像になりきって情熱を言葉に込めて話をしましょう。
おわりに
今回の記事は人事目線から見た面接のポイントに特化した記事としました。
総じて聞くと当たり前のことが並んでいると思います。しかし、この当たり前のことができていない学生が大半なのが実態なのです。この当たり前のことを徹底するだけで、他と差別化ができます。
次の機会には、大企業人事の裏側をもっと深掘りした記事を書きたいと思います。