子育て

【子供の褒め方】モンテッソーリ・メソッドに学んでみた

子供の「褒め方」については、以下の記事も参考にしてください。

・「学力の経済学」における「褒め方」のポイント

・「非認知能力」を育む上での「褒め方」のポイント

前回に続いて、子供の「褒め方」についての記事です。

私ひろほーくは、仕事では人事部で教育を担当し、家庭では育児に奮闘中です。
子供はつい先日2歳を迎えました。今月にはもう一人家族が増えます。

そんな私にとって「教育」「育児」は仕事とプライベート共通の課題です。
ビジネスでは部下や後輩に対して、家庭では息子や娘に対して、どのような「褒め方」をすればいいのか気になりますよね。
  • 褒めるって意味があるのか?
  • 褒め方はどうすればいいのか?
  • 褒め方と叱り方に気をつける点は?

こんな疑問に対して一つの考え方を提供できるように、書籍等を読んで得た「褒め方」の知識をまとめてみました。「モンテッソーリ・メソッド」に学ぼうと関連書籍をいくつか購入しましたが、今回記事の参考文献は「子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド」です。

この本における子供への「褒め方」に関わる記述を読んだ結果、単に「褒める」より「共感」をすることが大事ということでした。

1.参考文献:「子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド」

今回は以下の書籍を参考にいたしました。

・著書:子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド
・著者:堀田はるな

棋士の藤井聡太六段が、幼少時に受けていたことで注目を集めた、

「モンテッソーリ・メソッド(教育)」。
Google 共同創業者、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン
Amazon.com CEO、ジェフ・ベゾス
Facebook創業者、マーク・ザッカーバーグ
経営学者、ピーター・ドラッカー
元米大統領、バラク・オバマ
ビル&ヒラリー・クリントン
俳優、ジョージ・クルーニー
歌手、テイラー・スイフト
など、このメソッドで育った人たちがさまざまな分野で活躍しています。
■「モンテッソーリ・メソッド」で育つと、
・得意分野の発見と追求ができ
・驚異的な集中力と粘り強さ
・柔軟な発想力と実行力
・諦めない気持ちと問題解決力

などが身についた「自律した人」になると言われます。

2.「モンテッソーリ・メソッド」とは

子供の才能を伸ばす最高の方法

藤井聡太棋士の活躍でメディアが沸いた際、彼が幼少時に「モンテッソーリ・メソッド」を取り入れた幼稚園に通っていたことが報じられていました。報道では、「モンテッソーリ・メソッド」が「子供の自主性を育む」または「集中力がつく」と言った説明がされていました。

Googleの創業者の二人、ラリー・ペイジセルゲイ・ブリンはスタンフォード大学で出会っていますが、偶然にも二人ともモンテッソーリ・スクールの出身者でした。

ラリー・ペイジは、「モンテッソーリ教育の効果の源泉は『自律』と『集中』にあり、それによって創造性が育まれる」と言っています。この考え方や精神が、Google社のルールで有名な「20%ルール」につながったのでしょう。これは、業務時間の20%を通常の仕事を離れて自分が一番やりたいことをするというもので、この20%から数々の画期的なアイデアや技術が生まれており、Gmailの元になったサービスや、Google マップなどがあります。

セルゲイ・ブリンは、「モンテッソーリ教育は生徒に自由が与えられ、自分のペースで学び、何かを発見することが推奨されている」といい、「自分の好きなことを追求できているのは、この教育の賜物」と話をしています。

二人のインタビューから、「何をどのように行うかを自分で決める」という点が、この教育方法の核となる考え方だというのがわかります。

モンテッソーリ・メソッドの3つの基本

このメソッドの特徴は、以下の3つです。

①子どもの自主性を最大限にサポートする

・子供を観察する

・子供の気持ちに寄り添う

・学びの主体はあくまで子供、大人はサポート

・子供の「好き」に気づく

・集中しているときは邪魔しない

・人と比べない

・否定から入らずに子供を丸ごと肯定する

・子供が興味を持っていることを一緒に探求する

②生き方の基礎となる体験を提供する

・失敗を経験するまで待つ

・どうしたらいいかを一緒に考える

・たくさん手を使うことを習慣づける

③「敏感期」にもとづいた関わりをする

・0歳〜6歳までの乳児期・幼児期の間には、大きく4つの敏感期が現れ、消える

・2〜3歳:秩序の敏感期

・3〜6歳:感覚の敏感期

・4歳半ごろまで:運動の敏感期

・6歳ごろまで:言語の敏感期

・子供が学習するきっかけは敏感期によって起こり、それを活かすためには環境が大事

この書籍では、子供が育つ「環境」の整備について、具体的な事例が紹介されています。

3.子供の褒め方:単に「褒める」より「共感」

子供の「達成感」に寄り添うことを意識する

子供が何かやり遂げた時は大人目線で「褒める」ではなく、子供の気持ちに「共感」をすることが大事です。
そのために、子供が頑張って何かを達成した時、「上手にできたかどうか」という結果よりも「やり遂げた」という気持ち、つまり「達成感」に寄り添うことを意識しなければなりません。
この気持ちに寄り添えば、自然に「よかったね」「やったね」「できたね」と共感できます。
子供の達成感に大人が共感することは、「あなたが頑張っているのをいつも応援しているよ」というメッセージを送ることです。
子供がこのメッセージを受け止めると、子供の内側に自信が芽生えていきます。

ただし、「褒めて伸ばす」という言葉がありますが、褒めすぎるのは違います。

褒めてくれるからやろうということになれば、褒められないとやろうとしなくなります

4.褒め方のポイント

単に「褒める」ではなく、「共感」する

本書籍から「褒め方」という観点で得たことをまとめると以下の2点です。

・子供の「やった」という気持ちに共感する

・必要のないときに褒めるのは逆効果

以上、「子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド」を参考に、「褒め方」についてまとめてみました。

「褒め方」については、まだまだ記事を重ねたいと思います。

第一回:子供の褒め方についてまとめてみた!「学力の経済学」より

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