「悟空のきもち」体験記。(2021年1月)
これは、初めてにして即リピーターとなった私が、まんまとマーケット戦略にはまってしまう話。
目次(押すと知りたい情報に飛びます)
予約が取れないで有名なのに予約が取れる
ひょんなことから、「悟空のきもち」のホームページを覗いてみた。
何やら怪しげ(いい意味で)、体験としては面白そう!
そして、下の方に目を移すと、
現在、全店予約上限の3ヵ月満席頂いています。
京都本店・心斎橋店・堂島店・原宿神宮店
銀座店の全5店舗のキャンセル待ち合計は、
620,231人(2020年12月現在)
新規のご予約は、キャンセル待ちLINEの募集より先着受付になります。
通常、約1分でその月の募集枠は完売となります。
何卒ご了承ください。
凄まじい人気。覗くだけ無駄だと思いながら予約画面へ。
まさかの空きが!キャンセル待ちが60万人もいるのに空いてる!
勢いでポチる。
予約したところの写真。外観は至って普通。
予約した理由
体験を買う
新しい体験をしたい、これが唯一で最大の理由。
以前、妻が行ってみたいスパがあるということで名前だけは知っていた。今回ホームページを覗いたのは、ここがマーケティングがよくできていると噂を聞いて。
最悪、話のネタになるし、安い買い物。
いい時間を過ごせる
マッサージ類のものは、痛かったり、くすぐったかったりで苦手。タイの現地で受けたタイ式マッサージの一度きり。
ただ、タイのマッサージ経験は、マッサージそのものよりも贅沢な時間を過ごせるという点で嫌いではなかった。
予約ができた理由
単なる推測にすぎないが、関西でも緊急事態宣言が出そうだという状況下、コロナを警戒する人がキャンセルしたのではないかと。
もしくは、成人の日なので休みの予定として予約していたけど、コロナ禍で外食やお店が20時閉店となったりして休みの予定をキャンセルしたとか。
ひと枠だけでなかったし、夜の遅い時間が空いていた。
「絶対寝てたまるか」って意気込みで臨む
結果から言うと、爆睡にはならなかった。
しかし、それはただ単に痛かったから。
身体が凝るとか経験ないので痛いのはただ痛い。爆睡はせずとも痛くない時は寝ていた。負けた。
頭のマッサージに慣れた頃、痛みで目が覚めたことに気付いて、そこで自分が寝ていたことを知る。
以後、これの繰り返し。痛みの弱めの時に寝て、痛い時に起きる。
次回予約をする
最初は、一回きりの経験のつもりでしたが、次回予約をする。
施術を受けてる間に、次回いつにしようかなと考えている自分がいた。
タイ式マッサージを思い出して、マインドフルネスとか思考の整理とか贅沢に時間を過ごせるのは良いと思い始めていた。
定期的に行くかも
そう、歯科検診のように。歯科検診は予防医療として画期的なサービスの開発と思う一方で、一度行きだしたらやめられない。
1度行くと次の予約を取るからだ。
盆正月とか、リセットするのに良いなとか施術中から考えていた。
後からの予約時の説明で、3ヶ月以内しか予約できないと聞いて年4回の定期施術が確定した。
戦略にまんまと乗せられた
次回予約するのは施術中に決意していた。早くもリピーター。
これには綿密な罠があることを皆んさんお気づきでしょうか。
書籍「ハイパワー・マーケティング」でも言われるような一度きりの顧客とさせない仕組みがうまく機能している。
似たような考え方として、サブスク。サブスクは何がすごいかって、1度契約したら抜けられないこと。
(もちろん月額課金制で1度の料金が安いから痛みが少ないとか、抜けづらい理由は別にもある。)
この「悟空のきもち」は、特別な経験、雰囲気作り、丁寧な接客、はじめての人(一見さん)の予約の取れない状況、価格設定からくる贅沢な時間等々、顧客を離さない仕組みに繋がっているのは素晴らしい。
ストーリーがうまくできてる。
一回7,000円とはいえ、年に4回しか行かないなら高くないと錯覚する。
帰り際にお願いされたアンケート。アンケートを丁寧にとって、PDCA回しているんだろう。
次回こそ爆睡したい
次はちょっと弱めてもらうつもりだ。
こういうマッサージの経験がないから、強弱の確認の時に適当に答えたが、素直に痛いと言おう。
皆さんも、特別な経験をしてみてはどうか。