賃上げの効果を、企業は検証した方が良いと思います。
働き方改革が叫ばれて久しく、時間外労働も削減が世の中的に進む中、働き方改革の法案可決。
そんな情勢下、企業は働き方改革に向き合って、生産性向上に努めていかなければなりません。
作業性の高い業務にかける時間を減らし、企画・計画などの本来時間をかけるべき業務に時間をかけれるような仕組みへの変革が必要です。
キーワードとしては、AIやRPA、システム化などを導入して、人から機械への置き換えがありますよね。
最新技術の活用がトレンドです。
一方で、外注化する、これも1つの手段でありました。給与体系が異なる相手(別の会社や、自社の非正規)に、安い賃金で業務を代行してもらう。
これまでは、外国人やアルバイト、契約社員、派遣、子会社など請負先がありました。
これはもはや、手段として成り立たなくなってますね。
発展途上国も高賃金化してますし、同意労働同一賃金が進んでいきますし…
結局同じ業務を擦りつけているだけでしたので、この先は業務を変えることが求められます。
そんな背景でありますが、以下面白い記事がありました。
ヤマトHD、営業益2倍 人手不足対応進む:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO40071820W9A110C1MM8000/
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO40071820W9A110C1MM8000/
>人手不足への対応として賃上げで自社ドライバーを増やした結果、荷受けする能力が高まった一方、割高な外部委託の圧縮で採算改善にもつながった。
これまで外注化を活用して、ネット通販の規模拡大による配送の増加に対応してきてました。
それを、セールスドライバー(ヤマトの配達員)の賃金を上げて、自社ドライバーを増やしたそうです。
そりゃあ、質向上しますよ!
その結果、配達効率も上がったんでしょう。
>18年末時点で従業員数はドライバーを中心に5%程度増えた。これに伴って人件費は増加するものの、輸送の外部委託費は通期で200億円以上削減できる見込みで、全体として採算は大幅に改善する。
下手に外注化するよりも、良い人材を活用する方が良いということです。
良い人材を確保するためには、高賃金が前提にしておきながら、しっかりと社員として教育することが大事なんです。
※セールスドライバー(SD)
◯小倉昌男(宅配便の生みの親)の著書「経営学」より
「宅急便のドライバーは単なる運転手ではなく、セールスマンであるべきだと考えたからである。ドライバーが良い態度でお客様に接し、荷物を集めてこなければ宅急便は成り立たない。後方部隊には下請けを使っても、第一線のお客様に接する者は社員でなければならない」。
◯ヤマトの会社案内
「(セールスドライバーは)ドライバーでありながら、営業マンであり、商品開発者でもある。ゆえに、地域に密着して最高のサービスを常にお客さまに届けることができる。潜在ニーズを探り出し、次なるサービスを開発できる。セールスドライバーこそが、宅急便の強みを支えているのです」
ひろほーく